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金利の情勢、家計を守るために

政策金利を0.75%に上げるというニュースが報道された。国内のインフレの状況などを鑑みての判断だが、さらに政策金利を上げていくほうがよいと思われる。

思い出されるのはトルコのエルドアン大統領の低金利政策と、インフレと、トルコリラの通貨安だ。一概には言えないが、金利を低く抑えることのデメリットは通貨が安くなり、輸入物価の上昇を招くことだ。日本もこれまでのゼロ金利、またはマイナス金利で円が安くなり、エネルギーなど輸入品目の価格が上昇した側面がある。

長期金利はある程度政策金利と連動するが、厳密には別物である。すなわち、10年国債の需要と供給で決まる。今までは日銀が国債を買い上げることで金利をコントロールしてきた。今はその政策が徐々に変わり、市場の動向を反映する形で長期金利が久しぶりに2%を上回った。今後も金利が上がっていくことが見込まれる状況下にあり、投資家は積極的な国債買いに踏み込めないだろう。

個人的には、日本の長期金利は4~5%を目指して上昇を続け、それを追いかける形で政策金利が上がっていくと予想している。ここ3~4年の物価上昇率は庶民(私)の体感で年率7~8%、5年前700~800円のラーメンが今900~1000円に上がった。すでに「半年に1度の金利上げでは不十分だ。3か月に1度上げるべきだ」との主張も見受けられる。金利を上げると経済に悪影響があるので日銀としては上げづらいだろうが、金利が低いままだと個人の円建て資産の価値が目減りしてどんどん貧乏になっていく(「長期金利の抑え込み」)。ちなみにここ3年のアメリカの長期金利は3.5~5%、現在の政策金利は3.75%だ。

国が積極的な財政出動で経済活性化を目指すのか、財政規律を重視するのか、どちらが正解とは言えない。むしろ、問題なのは社会保障費と防衛費が財政を圧迫していること、そして改善を試みようとしても反発が大きくなかなか進展しないことだ。社会保障を重視して慢性的な不況に陥った1960~80年代のイギリスの例が思い出される。国家の財政は、痛みを伴う歳出削減を強行しないといつか必ず破綻する。

これを踏まえて個人の家計を守るにはどうしたらよいだろうか。インフレ時には、後追いにはなるが賃金も一応上昇していく。だから、まずは働き続けられるよう、健康と体力を守ることが優先だ。個人にとってまずは「体が資本」だ。

そのうえで、お金に余裕があれば運用・投資を検討したい。アメリカドルの定期預金が4~5%だったときにはそれも有効だったが、今では3%台に下がり、さらに今後アメリカの金利が下がっていく展開を考えると為替変動リスクを吸収しきれないように思える。アメリカドルMMFも以前の記事でおすすめしていたが、2023年12月に5%近くあった利回りは現在3.1~3.3%まで下がってしまった。

NISAを利用してオルカンなどETFへの投資もありだろう。ETF、個別株、リートで3分割で運用してもいい。個別株枠でゴールドETFに投資するのもよい。すでにゴールドは歴史的高値にあるが、各国通貨に対する信認が揺らいでおり、何より各国の中央銀行がゴールドを買っている。フランス国債よりも仏エネルギー大手エンジーの社債のほうが利率が低い(信頼度が高い)という事態も政治と財政の混乱を反映している。

ユーチューブ収益化やウーバーイーツ宅配など副業という手もあるが、十分な収益を確保するのは困難で、あくまで「好きなことを動画で発信したい」「自転車での運動が好き」など小遣いが得られる趣味程度に考えておくべきだ。私自身は勤務時間でない時間を使って、自分の仕事の効率化に取り組んでいるが、これを「金銭の報酬が生じない一種の副業」と考えられる。

by sou-sai | 2025-12-29 13:17 | 経済・金融

総裁による、秘密のメモ。


by sou-sai